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平成21年度 先進商店街 視察研修報告
恵まれた立地と組織力で生き抜いてきた松山市中心商業
視察日程:平成21年11月16日~17日
訪問先:松山市 (株)まちづくり松山
内子町 フレッシュパーク「からり」
(社)奈良市商店街振興会の総務委員会では、「もてなし事業」推進にあたって先進地視察をこのたび実施致しました。視察先は、四国を代表する松山市の中心市街地である大街道商店街を中心とする中央地区。そして二日目には、全国的に急ピッチで展開する「農産物直売所」の先駆けとしてめざましい成果を上げている内子町の「フレッシュパークからり」の二カ所。
ここでは、中心市街地商業としてソフト事業を中心にめざましい発展を遂げてきた松山市中心市街地の活動などを中心に報告することとしたい。
■恵まれた立地条件に発展してきた中心市街地

○松山市中心市街地は商業地として恵まれた立地条件にある。
・交通核(松山市駅)と大型核(高島屋・三越)を結ぶ動線上にL型に商店街が配置され、街区の長さも約 1kmと歩く距離の限界にある。
・L字型商業地を囲むように600m内に、県庁、市役所、ビジネス業務地区が配置され、商業地への来街条件 としては申し分がない。
・さらに最も奥まった地点には、市民やビジターの憩いのゾーンとして松山城などの文化地域が存し、理想 的な地域形成となっている。
○商店街などのレベルも高く、四国一の商業地としての機能を具備している。
・銀店街、大街道とも幅員が広く全天候型アーケードを装置し、個店のレベルも高い有数の商店街である。
・通行量も近年は低下気味となっているが、日曜日20~25千人のレベルを維持しており視察日も平日である が活気ある商店街として賑わっていた。
■(株)まちづくり松山設立によるタウンマネジメント
○商店街としての新しい時代の対応を考え、市内4商店街振興組合を中心として地元金融機関(14%)、市(3.3%)などの出資を得て(株)まちづくり松山を設立(平成17年7月)。目的は自主財源確保による活動の推進。
・道路空間活用収益モデル事業の実施~街区内の映像・ポスター広告公共空間から収益を上げる ➜公共広告活用地区の指定を市に実施してもらい、大型ビジョン等を配置、広告収入を上げる ➜3,000万円の収益効果
・駐車場事業 ~市内の民間駐車場の協力を得て駐車場サービス券斡旋(民間駐車場から5%の委託費を受領、会社は一枚200円券を発行)と市営駐車場の管理受託(作年、突然委託解除)
・イベント事業の実施(市内を対象として)
■課題とこれらに対応する戦略
○松山市内商業にとっての最大の課題は、郊外に進出する大型ショッピングセンター
・昨年に市内から南へ6kmの地点に中四国最大のSCがオープン。売り場面積78,000㎡、駐車場5,000台、キーテナントは中四国チェーンの「フジ」。
・大街道から撤退した「ラフォーレ」による若者顧客の流出が顕著となっているが、このSCへはラフォーレのテナントの多くも出店しており中心市街地の影響は大。
○そのための対策として、中心部を活性化する「お城下プロジェクト」をスタート。
・「お城下へ行こう」を合い言葉に中心部への顧客の来街を促すプロジェクトを推進
一般社団法人「お城下松山」を立ち上げ、地元の百貨店やホテル、銀行に商店街なども加わり、各種イベントを実施。
・お城下憲章を制定するほか「お城下松山サマーフェスティバル」などによって、再び中心街への関心と来街を促進する取り組み。➜効果はこれからに期待
○その他の課題として
①主要顧客である南伊予地方の地域経済の不振(過疎と高齢化、主要産業の不振)
②松山市地域の経済停滞(支店機能等の脆弱化と消費の低迷)
などの大きな課題に直面している。これは、一商店街、一商業地として対応できるものではなく、松山という都市のみならず四国という地域全体の活力化と活性化をどのように図るかという商業の持つ本質的な課題を改めて認識させられた松山の訪問であった。
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